70代の旅行では、杖を持っていくか迷う方も多いと思います。
普段は杖を使っていなくても、旅行中は駅の移動、観光地の坂道、長い通路、石畳などで、思った以上に足が疲れることがあります。
そんなときに1本あると安心なのが、旅行用の杖です。
なかでも私が特におすすめしたいのは、杖そのものが自立して立っていられるタイプです。
食事中、ホテルの受付、トイレ、写真を撮るときなど、旅先では杖を一時的に置きたい場面が意外と多くあります。
自立式の杖なら、壁に立てかけた杖が倒れる心配を減らしやすく、置き場所に困りにくいのが大きな魅力です。
旅行全体の準備については、先にこちらも参考になります。
70代の旅行では、杖は「転ばないため」だけの道具ではない
杖というと、足腰がかなり弱くなってから使うもの、という印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし、旅行では少し考え方が変わります。
旅先では、普段より長く歩くことがあります。駅構内の移動、ホテルまでの道、観光地の階段、砂利道、坂道など、足元に気を使う場面も増えます。
そのため杖は、転倒を防ぐためだけでなく、疲れをためすぎないための補助道具として考えると使いやすくなります。
「まだ杖は早い」と思う方でも、旅行の日だけ使うという考え方なら、気持ちも楽になります。
私のおすすめは「自立して立つ杖」
旅行用の杖で特におすすめなのは、杖の先が複数に分かれていて、杖だけで立ちやすいタイプです。
一般的には、自立式杖、4点杖、多点杖などと呼ばれることがあります。
普通の一本杖も軽くて便利ですが、壁や椅子に立てかけたときに倒れやすいことがあります。
旅先で杖が倒れると、拾うためにかがむ必要があります。これが意外と負担になります。
自立式の杖なら、次のような場面で便利です。
- 駅の券売機や改札前で少し手を離したいとき
- ホテルの受付で荷物や財布を出すとき
- 食事中に杖の置き場所に困るとき
- トイレで手を使いたいとき
- 写真を撮るとき
- 観光地のベンチで休憩するとき
旅先では「少し手を離したい」という場面が何度もあります。
そのたびに杖の置き場所を探さなくてよいのは、70代の旅行では大きな安心につながります。
旅行用の杖を選ぶときのポイント
旅行用の杖は、ただ安いものを選ぶより、使う場面を考えて選ぶ方が失敗しにくいです。
特に確認したいのは、次の5つです。
| 確認すること | 選び方の目安 |
|---|---|
| 自立するか | 旅先で置き場所に困りにくい。食事中や受付で便利。 |
| 軽さ | 重すぎると持ち運びが負担になる。旅行では軽量タイプが楽。 |
| 折りたためるか | 電車内、飛行機、ホテルの部屋でしまいやすい。 |
| 長さ調整 | 身長に合わない杖は使いにくい。調整できるものが安心。 |
| 先ゴム | 滑りにくさに関わる部分。すり減りや劣化も確認したい。 |
折りたたみ式は旅行と相性がよい
旅行用として考えるなら、折りたたみ式の杖も便利です。
使わないときはバッグやスーツケースに入れやすく、電車や飛行機での移動中も邪魔になりにくいからです。
ただし、折りたたみ式を選ぶときは、組み立てやすさも確認しましょう。
固すぎたり、手順が分かりにくかったりすると、旅先で使うのが面倒になります。
70代の旅行では、「軽い」「折りたためる」「簡単に開ける」の3つがそろっていると使いやすいです。
杖の長さは必ず確認する
杖は、長さが合っていないと使いにくくなります。
短すぎると前かがみになりやすく、長すぎると肩や腕に余計な力が入りやすくなります。
購入前には、身長に合う長さか、長さ調整ができるかを確認しましょう。
不安がある方は、介護用品店や福祉用具の専門店で相談してから選ぶと安心です。
先ゴムの状態も大切
杖で意外と見落としやすいのが、先ゴムです。
先ゴムは地面に触れる部分なので、すり減ったり、硬くなったりすると滑りやすくなることがあります。
特に旅行では、駅の床、雨の日のタイル、観光地の石畳など、足元が変わります。
出発前には、先ゴムにひび割れやすり減りがないか確認しておきましょう。
古くなっている場合は、杖本体ではなく先ゴムだけ交換できることもあります。
自立式杖を使うときの注意点
自立式の杖は便利ですが、万能ではありません。
杖だけで立つタイプでも、場所によっては倒れることがあります。
特に注意したいのは、次のような場所です。
- 傾いた地面
- 砂利道
- 段差の近く
- 混雑した駅や観光地
- 狭い通路
- 雨で濡れた床
自立式だからといって、体重を強く預けすぎるのは避けましょう。
足元が不安な方、転倒経験がある方、痛みが強い方は、購入前に医師、理学療法士、福祉用具専門相談員などに相談する方が安心です。
旅行で使うなら、こんな自立式杖がおすすめ
70代の旅行用として選ぶなら、次のような杖が使いやすいです。
- 自立して立ちやすい
- 軽量タイプ
- 折りたたみ式
- 長さ調整ができる
- グリップが握りやすい
- 派手すぎず、服に合わせやすい色
特に一人旅では、両手を使いたい場面が多くなります。
受付で財布を出すとき、スマホで地図を見るとき、食事の席に座るときなど、杖が自立してくれるだけで動きが楽になります。
旅行用の杖を探すときは、「自立式 杖」「折りたたみ 杖」「軽量 杖」などの言葉で探すと見つけやすいです。
旅行用の自立式杖を探す
自立式の杖は、食事中やホテルの受付、駅で荷物を持つときにも置き場所に困りにくく、70代の旅行と相性がよい杖です。
選ぶときは、「自立式」「軽量」「折りたたみ」「長さ調整」「先ゴムの安定性」を確認しておくと安心です。
杖を持って行くと安心な旅行先
杖は、どの旅行でも必ず必要というわけではありません。
しかし、次のような旅先では持っていくと安心です。
- 神社仏閣を巡る旅行
- 城下町を歩く旅行
- 坂道が多い温泉地
- 石畳や砂利道がある観光地
- 駅から宿まで少し歩く旅行
- 1泊2日で観光が続く旅行
たとえば、奈良、京都、金沢、倉敷、松江・出雲のような歴史ある町は、雰囲気がよい一方で、砂利道や段差がある場所もあります。
杖があると、歩くときの不安を減らしやすくなります。
杖と一緒に準備したい旅行用品
杖だけでなく、歩きやすい靴や軽いバッグも一緒に考えると、旅行中の疲れを減らしやすくなります。
特に70代の旅行では、足元と荷物の軽さが大切です。
まとめ|旅行用の杖は、自立式を選ぶと使いやすい
70代の旅行で杖を持っていくなら、私のおすすめは自立して立つ杖です。
旅先では、杖を少し手放したい場面が何度もあります。
食事、受付、トイレ、写真撮影、休憩。そうしたときに杖が自分で立ってくれると、置き場所に困りにくくなります。
選ぶときは、次の点を確認しましょう。
- 自立して立ちやすいか
- 軽いか
- 折りたためるか
- 長さ調整ができるか
- 先ゴムがしっかりしているか
杖は、年齢を感じさせるものではなく、旅を無理なく楽しむための道具です。
歩きすぎず、迷わず、無理しない旅をするために、自分に合う1本を用意しておくと安心です。
旅行準備全体を確認したい方は、こちらも参考にしてください。
